さて、久しぶりに化粧品のことについて話します。
ヘアオイルって色々なものがありますよね？
昔からアルガンオイルは高価だけどすごい良いよっていうイメージがあったりとか、N.からはごま油が出たりとか色々あると思います。
でも、ぶっちゃけ飽きが来てませんか？
そんな中で次に来るかもしれないオイルとして、サボテンオイルを推奨します！
これを使っておけば、時代を先取りできるかも！？
サボテンオイルとは？
まず、サボテンオイルについて説明する必要がありますね。
そもそも油なんかあんのかいって話なんですけど、、
あるんです！
サボテンの果実に含まれる種子油になります。
わかりますよ、、？
サボテンの果実とはなんぞや？ですよね。
これはもうみてもらったほうが早いですね。こちらの写真になります。
果実自体もトゲトゲしてるなんてサボテンらしいですよね笑
でもなんだか可愛らしいです。
果実の中身はこんな感じです。ゴマっぽく見えるのが種子になりますね。
こんなに小さいかつ手作業で絞っているとのことで、なんと果実200万個で1Lの種子油を取ることができ、36時間もかかるとのこと。
ここまで丁寧に搾り取っていることからビタミンやミネラルなど美容成分は除かれることないとのこと。ちなみにビタミンEはなんとオリーブオイルの400倍！そしてかなり効果があるとされるアルガンオイルの1.5倍ほどあるなど、非常に抗酸化作用が強いと言われています。なので活性酸素を作らせない、シミやしわといったいわゆる老化現象に効果があるということです！
これも丁寧な工程があればこそなし得る技です。こんなに大変なのですが、現地の人の労働先としても機能しているそうでSDGsにも即していますね。
そんなサボテンオイルは16世紀という遥か昔からモロッコの王室の美容の秘訣として取り入れていたとのこと。
昔の人も経験則的に、サボテンオイルが良いってわかっていたんですね〜
日本で言う、お茶は昔から体に良いよねっていうのと似てるかもしれませんね。
なぜサボテンが良いのか？
さてそんなサボテンの何が良いかですよね。
まず、環境ストレスに非常に強い植物と言えます。
サボテンはご存知、砂漠で生息します。水分はほぼなく、また昼と夜の寒暖差が50度近くあるとも言われています。また、ウチワサボテンは特に茎（ウチワみたいな平たい部分）がちぎれても再生でき、なんなら地面に落ちた茎から根っこが生え、すくすく生育できるほどの脅威的な生命力を持っています。
これがいわゆる生命力の高さ、ストレス耐性が強いと言われる所以ですね。
ちなみにサボテンは分厚い皮の内側にとんでもない水分と栄養を抱えているらしく、最大で95%の水分をかかえることもあるとのこと。その秘密はねばねば成分であるムコ多糖が含まれているとのこと。これは、平たく言ってしまえば天然のヒアルロン酸ともいえます。そして茎や果実は太古の昔から食されていたり、特にこのねばねば成分は傷の治療として使われたり、伝統的な植物ということもできそうですね（アロエみたいな使われ方といえばイメージしやすいかな）。
一方でサボテンの種類によっては砂漠に生息するものではなく、氷点下以下の標高が高い場所でも生き延びる種もいるとのこと。非常に多様性がありますよね。
かつ、昔から言われているように地球温暖化は進んでおり、去年2023年は非常に暑く、また10月くらいまで夏のような気温が続いていたことは記憶に新しいと思います。
かの有名な@コスメからも2024のトレンドに夏慣性化が言われています。
極論を言えば、地球はどんどん砂漠化していき、それに伴い、肌や髪も砂漠化しやすい、乾燥しやすい環境になってくると言えます。この先も乾燥ケア、潤い、保湿というワードは化粧品業界でどんどん盛り上がっていくのではというのが個人的な見解です。
1.サボテンは環境ストレスに強い植物である
2.サボテンは多様性のある植物である
3.地球も肌も髪も砂漠化していく
これって今の社会とサボテンが非常にマッチしていると思いませんか？
今は昔と違って色んな情報が飛び交い、知ることが多いからこそ苦しくなる時もあると思います。一方で健康や人間関係の問題は絶えず、本当に色々なストレスがかかる高ストレス社会とも言えるでしょう。
そして、今の世の中どの業界でも、大多数の人にウケる製品ではなく、一人一人に向き合ったパーソナライズされたものが受けられています（オーダーメイド、パーソナルトレーニング、個室サウナなど）。
私は化粧品の原料メーカーに勤めている研究者になります。自社製品に実はウチワサボテンの種子油と果実エキスという製品があります。必ずサボテンがブームになる時代が来ると思っていますので色んなお客様に提案していこうと考えております。
実際、アルガンオイルともホホバオイルとも違う変わった面白い質感をしていると、化粧品技術のプロの方々には言ってもらっています。
実際どんな製品があるの？
そんなサボテンですが、製品としてあんのかい？と思うかもしれませんが、あります！
いくつかありますが、こちらが一番わかりやすいと思ったので紹介します。
そうですなんと！あの！北斗晶さんがウチワサボテンエキスとオイルを使ったコスメを立ち上げているんですね！累計31万個売れているだとかで、かなり人気というところも伺えます。
プロレス時代に、メキシコ遠征をしていたとのこと。その際、砂漠でも生きているサボテンに魅了されたとのこと。砂漠化する肌に、日差しにも乾燥にも負けないサボテンの保水力と強い生命力を与えたかったとのこと。
あんなにバイタリティのある北斗晶さんが魅了されるサボテンのバイタリティー。
サボテン恐るべし、、、!
未来の食材ベスト50にも選ばれている！？
少し化粧品から離れますが、未来の食材ベスト50にも選ばれています。
これどういうことかと言いますと、世界自然保護基金というイギリス支部とかの有名なクノールが手を組み、「The Future 50 Foods」を発表したとのこと。
これは、環境負荷が少なく手頃な価格で手に入る、栄養素の高い食材を挙げており、サボテンもなんとその一つに入っているということだ
https://www.wwf.org.uk/sites/default/files/2019-02/Knorr_Future_50_Report_FINAL_Online.pdf
日本語でわかりやすく書いているのはこちら：
サボテンは、月1程度の水やりで成長するし、他の植物や虫が生きられない過酷な環境でも生きられることから生産コストも非常に安いと言われています。
世界的にも食材の一つとしてサボテンが認められてます。
化粧品以外でも地球に優しくて、食用にもなって薬にも使えなんて、非常にポテンシャルが高いと言えませんか？？
まとめ
アルガンオイルはモロッカンオイルとも言われるモロッコ美容の代表格ですが、実はサボテンオイルもモロッコ美容の代表格です。
（サボテンの原産国はメキシコと言われていますがなぜモロッコ美容と言われるのか。それはまた今度お話ししようと思います。）
ちなみに、日本では愛知県の春日井市がサボテンの街として、盛り上がりを見せているそうです。
ここではサボテンピザやラーメン、サボテンパイなど実際に食べることができたり、サボテンコスメもあるそう。
個人的に行ってみたい場所でもあります。
ぜひ一度、サボテンオイルを使ってみてはいかがでしょうか。
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